2016年12月29日

バイクと防寒 電熱

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GERBING'S ガービング
私の使用している防寒システムは、すでに4年も前にハーレーを購入した時に揃えた物なので古い。だけど今でも何不自由なく使っているし、量販店で見かける物と暖かさに差があるとも思わないので買い換える必然を感じていない。つまり、この手のものはそれほど暖かさという意味では進化はしない。ただし、この古いシステムと比較して新しいモノの何がいいかは後述。

ジャケット、パンツ、グローブの三種をつないでコントローラーで統合して温度管理を行うシステムになっていて、コントローラーから伸びるラインをバイクにあらかじめ装着したラインと接続するだけのことなので、乗降に不便を感じることもないし、バイクがBMW R1200GSだった時も継続して使っていた。
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コントローラーは無段階で任意に温度調整ができるタイプで左側にまわし切るとカチッという感触とともにオフになる。コントローラーは数種類販売されていて、安価な順にスイッチON/OFFのみ、無段階1スイッチ(画像の私のもの)、無段階2スイッチ(ジャケット、パンツを独立して温度調整可能)という物があり、バイク側での接続はハーネスをバッテリーに直接つないで出すだけで、誰でも可能だ。
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余裕のあるジャケット側にラインがまとまっていて、パンツやコントローラーはジャケットの裏側でまとめて胸ポケットに放り込んでおくだけでいい。見た目ほど邪魔になるわけでもないのだけど、当然これらは全てインナーだ。
つまりは、アウターの下に着込む物で、よそ様の目に触れる物ではない。ちなみにグローブは両袖の先端のラインに接続する方式で、私は所持していないが、靴の裏に仕込むインソールも販売されている。

最大温度は57度で、それ以上の温度向上を望んでも熱くてヤケドするだけなのでまったく意味はないのだけど、問題はどの程度の時間で体が温まるか?スイッチを最大にして数秒で全身があったまるというのは嘘ではなく、本当に即時に温まる。これで氷点下付近の深夜を走行したこともあるが、寒いのは顔くらいなもので、全身コタツに入ったままバイクに乗っているような感覚だ。
ただし、これはインナーなので暖かさを維持させるにはある程度の注意が必要で、冷気を通すような素材のアウターではせっかく温まっている服の中の空気を冷やしてしまうし、それでもヒートされている部分は常に熱源として体を温めようとするのでマシと言えばマシだけど、けっこーそれじゃあ寒いのだ。
特にパンツはジーンズなどの下に履いても発熱が冷気、冷風による冷えに負けてしまう部分もある。

逆に風を通さず保温性能の高い素材のアウターの下に装着した場合は、ロンT、ヒートジャケット、アウターだけでもぜんぜん寒いと感じないし、逆に暖かさを痛感できる。
最初は気軽なファッションの下に着膨れせずに真冬にバイクでツーリングに行けることを想定して購入したのだけれど、実際のところは、アウターに何を着るか?素材によって熱を保存する効率が大幅に変化するものだと感じる。

最近の電熱ヒーティング事情はやはり省電力化で、ハーレーや大型バイクのように発電能力が高いジェネレーターや大容量のバッテリーを使っている物ならなにも問題がないが、すさまじく電源を使うので、(最大77W 6.5A)乗っているバイクの電源事情を加味して選択しないと役に立たないどころか、取り付けすらできない場合もある。
私の使っているモノよりも今は、省電力の物があるし、ひとつの基準としては即暖性と、50度以上の能力を持った物を購入すれば間違いはないのじゃないかと感じる。
多少性能が劣っていても、きちんと温まった空気を保持できるアウターを用意できれば確実に暖かい。だって、体温を逃がさないためのものではなく、それそのものが発熱する物なのだから、ある程度のモノなら寒いわけがない。

とにかくジャケットやグローブはともかく、下半身はなにかとジーンズや革パンなどピッチリした物を着る人が多いと思うので、それだと性能をほとんど発揮することができないというレビューだけは書いておきます。やはり温まった空気をどう逃がさない、冷やさない、かの工夫はこういった物を使っても同じだ。

良い点
薄めにできているので、インナーとして使い、モコモコと重ね着をたくさんしないでも暖かい。

汎用性もあり、発電、バッテリー性能がマッチングしていればあらゆるバイクのバッテリーからのハーネスで使えるので、乗り換えた時に便利

どんな高価なジャケットよりも発熱するわけだから暖かい。特に高速道路を真冬に移動したり、徐々に奪われる体温の保持は集中力低下により事故につながりやすいので防止策としてもよい。

悪い点
結局アウターの防風などの性能に左右される程度の熱量しか、低音ヤケドなどの心配があるため、発熱することができないのは進歩しても変わらない。あらゆる熱線アイテムはアウターの性能に左右される。

消費電力が高いので、計算づくの導入が必要


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posted by くらさん at 08:17| Comment(0) | TrackBack(0) | バイクファッション

2016年12月27日

アウトドアとナイフ

PROFILE
NAME:C.RAVEN
バイクとアウトドアを愛する男
じゃんぼ洗車センター、CAFE JORENにいる架空の男です。

アウトドアで大切な道具って何だ?
私ならナイフを一番の項目にあげる。とかく、世の中はこのような刃物が目の敵にされているけど、その理由はナイフを持っていても使い道がわからなかったり、ナイフを持つ事そのものが必然ではない世の中だからだ。

アウトドアとナイフにおける否定は以下の通りだ。
●調理には包丁が適している。
●マキ割りはナタや手斧が適している。
●小さい道具ならマルチツールのおまけナイフで充分。
●切るならカッターのほうが便利だ
これらはまったくもってその通りで、否定のしようがない。私もそう思う。
では逆にナイフをアウトドアで必須と考える理由ってのは何か?
●バイク/登山は積載に限界がある。
この一点に尽きるのだ。
包丁を持って行ってもマキは割れないし、焚火はできない。
包丁で木は削れないし、マキを割る人はほとんどいないだろう。
だけど、ナイフで調理して、バトニング(薪割り)や、焚き付けを作る人
は多い。確かに非衛生だし、ナイフのバトニングはナイフを壊す可能性もある。

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僕の持っている最大サイズのナイフがこれである。
これくらいのサイズで充分で、これ以上になると使いづらい。
バイクでキャンプは何泊もする長旅でもこれ一本でだいたいすむ。
よほど焚火に力を入れたい時は、これの他に手斧を持参すればすんでしまう。アメリカには、ナイフだけでサバイバル生活を行うというスポーツもある。イガ栗をむいたり、硬い貝を開いたり、きちんとしたナイフというのは強度があり、こじっても良いし、木を割るのに上からぶっ叩いても問題なんか無い。ムカデや毛虫など刺されたら困る害虫なんかが潜んでいるかもしれないキノコや山菜を採るのに、そっと刃先で確認してから切るなんて事もできる。

ナイフっていうのは、それぞれの分野で発達した刃物より数段劣る機能でしかないが、それがゆえに万能に使える事に特化して進化してきた物でもあるし、その種類も調理よりの物から、狩猟の獣解体用まで星の数ほどの種類がある。

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私も、取り回しのしやすい、ちいさなナイフからこのようなサイズまで所持してキャンプの趣旨に沿って持っていく道具選択をしている。
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ちなみに、ナイフのお値段だが、個人的には最近なにかと評判のモーラナイフは素晴らしいと思う。数千円でだいたい買えてしまって、材質から良いものを使っているし僕からしたら驚愕のお値打ちナイフだ。なんでもかんでもひとつで済ませたいムキに私なりのナイフチョイスがあるとすれば以下がある。

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ナイフの背が適度に厚い物。2.5mm-3mm厚以上のブレードを持っていると、木を割る時などはクサビ効果が出て、切るというより、割るという目的に適している。
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このようにフルタングと呼ばれる刃からハンドル部分まで伸びたナイフをグリップで挟み込んだ物。頑丈で壊れづらく、
間違って怪我をする事が少ない。

折りたたみはコンパクトに持ち運べて便利な反面、扱いによっては強度が当然無いので怪我をしたり、壊れるといったリスクがある。木なんか削らない、バトニングなんかしないって人にはオピネルとか安価で良い折りたたみはたくさんある。
ちなみにほとんどのナイフは買ってすぐ自分で研いで、自分の使い方にあった刃をつける事が前提になっている。もちろん、刃はついてはいるし、モーラなんかはそれなりに切れるけど、例えばカミソリみたいに刃をつければよく切れるけど、刃持ちは悪くなる。研ぎ方がわからないのは最初は誰でもそうなので、安いナイフで使ったら研ぐを繰り返していれば上手になっていくと思う。
私の場合は、極端な切れ味よりも耐久性なので年に2ー3度くらいしかちゃんとした研ぎを行わない。だいたい革砥で毎回調整するくらいで済ませている。

ランドールナイフ  Randall Knives
相田義人 ケーパー
相田義人 3.5インチ ドロップハンター
この三本を使いまわしている。

最後に、ナイフというのは使う人の必然で選ぶ物で、武器でもなければ人を傷つける道具でもない。高価ならば良いナイフであるわけでもないし、安価だから素晴らしいというわけでも当然ない。ただの道具でありモノであるから、こだわりたいと私も思うし、大切にだってする。高価だからって飾っておくわけじゃないし、ガンガン使うし、自分で研いで調整もする。
posted by くらさん at 08:32| Comment(0) | TrackBack(0) | C.RAVENの日常

2016年12月22日

M-65 考察

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写真は米軍納入の本物のM-65ジャケット。
私の物は、CHERKEE INDUSTRIAS社の作った物で、三世代目のM-65という事になる。特徴は、ブラスジップであり、裏地は緑色になってます。サイズはミディアムレギュラー、つまりMになりますが、かなり巨大です。市場に出回る本物の米軍M-65はこの年代、三世代目1972年から1980年代半ばの物が圧倒的に多く、一番みかけるM-65はコレじゃないでしょうか。
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ちなみに1世代目は肩のエボレット、つまり肩のベルトがありません2世代目はグレーのライニング裏地にエボレットが装着され、アルミジップになっています。ブラスとかだと戦地で錆びるという不具合が出たからアルミになったとか言われてます。3世代目は緑のライニングに、アルミジップだとすぐに削れて壊れてしまうことからブラスに戻されています。

一番人気は2世代目のアルミジップモデルで、1967-71年あたりまで作られたモンですね。僕のは年代が比較的新しいので、古着特有の汚れや不具合は特になく、戦地で大活躍したような年代でもないので怖い銃槍の痕や、血糊なんかはついてないです。
4世代目は、やっぱりアルミもブラスもダメって事で、YKKのプラスチックジップに変更されてます。4世代目がいわゆるこのOD色、グリーン単色のフィールドジャケットの最後となり、これ以降は全部ミリタリーモノは迷彩柄になりますので、迷彩はちょっと、、、ってなると本物なら4世代目までになります。
価格は程度や場所によりかわりますが、デットストックでもこういったモンは所詮古着ですので、1万円以内か、ちょっと超えるあたり程度で探すといいと思います。インナーが別売りで未だに新品で出てますから、インナーつければそれなりに暖かいですし、インナーも3-5000円程度です。

注意点はとにかくバカみたいに全部デカいしブカブカです。
178cm程度の僕だと、Mなんかアホみたいにでかいので、Sとかでいいと思いますが、そもそもなぜでかいのか?を考える事も大事です。画像検索するとホンモノの軍人さんの写真が見れますが、ほとんどブッカブカに着ております。もともとフィールドジャケットは重ね着、つまりレイヤードをするための防寒着であり、コートという位置づけです。M-65以前のM-51や、M-43なども同じで、下にA-2などの革ジャンを着て上に羽織っていたり、制服を着込んだ上だったり、防寒着を着込んだ上から着ていたりしています。その上で動きやすさを追求して、肩のアクションプリーツ処理や、雨などの濡れから守るために作られているからで、オフロードバイクなんかのプロテクターの上から羽織るには僕のサイズだとMが最適なんじゃないでしょうか?
きちんと防水処理をマメに施してやれば、最高のアウターとも言える?もちろん、ゴアテックスなどの最近の素材に勝てるわけなんかないですが、なにかと雰囲気やファッションを取り入れたいムキには、悪い選択ではありません。なにせ安いですしね。2万も出せば、M-65フィールドジャケット、M-65パンツ、インナー上下が揃ってしまいますし、それにM-65パンツもゆったり出来ているので、ヒザ、ニーのプロテクターをつけても問題ありませんし、ブーツインするのが基本構造ですので、一番下が絞れるように設計されています。

オフロードブーツの中にパンツの裾を入れ込み、上下をきちんと防水スプレーなんかで処理しておけば少しの雨や、汚れなんかそうそう気になりません。ただ、新品はソコソコ防水能力があったようですが、古着ですので期待したらダメです。コットン50、ナイロン50の混紡なので確かに速乾性には優れていますが、きちんと処理してないとほとんど意味ないです。
あとの欠点はけっこー重量がありますし、色落ちが強烈に進行するので買った時のカラーは維持できません。それはそれで楽しいんですけど、上下でそろえるとどうしても上着のほうが着込む事が多いので、先に色が飛びます。

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そのほか楽しいのは、部隊章や階級章なんかをおもいおもいに装着して飾れたり、お気に入りのバイクのワッペンなんかを貼り付けてもサマになりますが、けっこー危険度が高いんですコレが。
危険度1 部隊章と着用物の年代があってない
危険度2 ありえない組み合わせになっている 例US ARMYがついてるのに海軍の舞台章とか空軍の何かをつけちゃってるとか。
危険度3 階級章が将軍 えらきゃいいってモンでもないでしょ?そもそも将軍が舞台章と混在とか、色々あるわけです。知ってる人に、コソコソ、あ!将軍キター!とか笑われたりおちょくられたりします。
同様にフライトジャケットなどでは、伍長とか軍曹とかあるわけないので、大尉あたりが無難になります。飛行機乗るなんてのはそれなりに高学歴で優秀なエリートだし、現場で交戦権の発動なんてどえらい判断しなきゃならない事もあるわけだし、偉きゃいいわけでもないし、えらくなきゃいいわけでもないのがこのカスタマイズの危険度。
危険度4MAX 絶対しちゃいけないのが、こういったモン着用して米軍基地や外国ふらついてたらマナーの問題もありますし、命をかけた仲間だからこその連帯感を理解しないでやったらイカンって事だと思いますし、ベトナムあたりでこんなの着て歩いてたらそれこそ軽蔑ですめばいいですが。。。
ここらへんの問題は、ジョンレノンなんかも古着の階級章のついたモンをファッションで着ていたり、外人だから許される部分もあるんですけどね、※ジョンはイギリス人
バイク乗りのファッションとか、そういったミリタリーの便利さを記載してきましたが、ワッペンカスタムの難かしさや、マナーってのも一応記載しました。
posted by くらさん at 04:15| Comment(0) | TrackBack(0) | バイクファッション